中体連直前!部活生の体を守るために親が知っておきたいこと
- 2026年6月21日
- 医療コラム
「最近、子どもが膝が痛いと言っているけど、大会前だから様子をみている」「本人は痛くても出たいと言っている」「無理させて大丈夫なのか不安…」
中体連が近づくこの時期、そんな悩みを抱える親御さんが増えてきます。今回は、大会直前に起こりやすいケガのサインと、親御さんが知っておきたい対処のポイントをお伝えします。
大会直前に体が悲鳴を上げやすい理由
中体連に向けて練習量が増えるこの時期、選手たちの体には相当な負荷がかかっています。
疲労が蓄積した状態で練習を続けると、筋肉や骨が回復する時間が足りなくなります。その結果、「オーバーユース(使いすぎ)」によるケガが起こりやすくなります。
本人は「痛いけど動ける」「大会があるから休めない」と無理をしがちです。でもその判断が、将来の体に大きな影響を与えることがあります。
成長期特有のケガ、3つを知っておこう
中高生に多いケガには、大人とは違う「成長期ならでは」の特徴があります。
① オスグッド病(膝の下の痛み)
膝のお皿の少し下、脛骨粗面(けいこつそめん)という部分が盛り上がって痛みが出る状態です。ジャンプや走りが多い競技(バスケ・バレー・サッカーなど)に多く、成長期の骨が筋肉の引っ張りに負けていることが原因です。
「運動中は痛いけど、休むと治まる」という経過が特徴的です。
② 腰椎分離症(腰の疲労骨折)
腰の骨(腰椎)に亀裂が入る疲労骨折です。野球・サッカー・体操など腰を反らす動きが多い競技に多く見られます。
怖いのは、初期は「なんとなく腰が痛い」程度で本人も気づきにくいこと。放置すると骨がくっつかなくなり、長期離脱につながることもあります。
③ 足の疲労骨折
繰り返しの衝撃で骨に細かい亀裂が入るケガです。長距離系・バスケ・バレーなどに多く、**「なんか足が痛い」「特定の場所を押すと痛い」**という訴えが特徴です。レントゲンでは初期に映らないこともあり、見落とされやすいケガのひとつです。
「これは受診すべき?」の判断基準
子どもが痛みを訴えたとき、受診すべきかどうか迷う親御さんも多いと思います。以下に当てはまる場合は、早めの受診をおすすめします。
・痛みが2週間以上続いている
・特定の場所を押すと強く痛がる
・朝起きたときや動き始めに特に痛い
・痛みをかばって歩き方や動き方が変わっている
・本人が「いつもと違う痛さ」と言っている
「大会が終わってから」という判断で悪化するケースは少なくありません。早期発見・早期対応が、大会後の回復を早めることにもつながります。
親御さんにできる一番大切なこと
「痛いと言えない空気」を作らないことです。
大会前のプレッシャーの中で、子どもは「弱音を吐いてはいけない」「チームに迷惑をかけたくない」と感じがちです。
「痛かったら教えてね」「無理しなくていいよ」という一言が、子どもの体を守ります。
頑張る姿を応援しながら、体のサインも一緒にキャッチしてあげてください。何か気になることがあれば、お気軽にご相談ください。