雨が降ると関節が痛い? ― その理由と、今日からできる対策 ―
- 2025年5月21日
- 医療コラム
こんにちは、うえの整形外科クリニックです。
「雨が近づくと、なんだか関節がズキズキする…」
「天気予報より、膝の方が当たる気がする」
――そんな声、外来でもよく聞きます。
実はこれ、気のせいではありません!
ちゃんと医学的な理由があるんです。
なぜ雨の日に関節が痛むの?
主な原因は、気圧の変化です。
梅雨時期は、低気圧が続くことで体にかかる圧力が少なくなり、
その結果、関節や周囲の組織がわずかに膨張して、痛みの神経を刺激しやすくなると言われています。
また、気温や湿度の変化により血行が悪くなり、筋肉や関節がこわばりやすくなるのも、痛みが出る原因のひとつです。
どんな人がなりやすい?
– 変形性関節症(特に膝・股関節・手指など)をお持ちの方
– 過去に骨折やケガをしたことがある場所(「古傷が痛む」)
– 慢性的な腰痛・肩こりがある方
– 天候に体調が左右されやすい(気象痛体質とも)
今日からできる!痛み対策3選
1.温めて血流アップ!
関節や筋肉は、冷えると痛みやすくなります。
・入浴でしっかり温める(シャワーだけはNG)
・湿布ではなく温湿布やカイロも効果的
2.軽い運動でこわばり防止
雨で外出できない日は、室内ストレッチや軽い体操でOK。
体を動かすことで血流が良くなり、痛みが軽くなることも。
3.天気アプリより、体の声に耳を
「あ、ちょっと痛いかも」と思ったら、無理は禁物!
我慢せず、早めに受診や相談を。
痛み止めや外用薬、物理療法なども早めに取り入れることで悪化を防げます。
まとめ
梅雨はジメジメして気分も下がりがちですが、
自分の体の変化に気づき、いたわるチャンスでもあります。
「雨の日=つらい」ではなく、正しくケアして、少しでも快適に過ごせるようにしていきましょう。
気になる症状がある方は、どうぞお気軽にご相談くださいね。
うえの整形外科クリニックが、みなさんの“雨の日の関節”もサポートします!