朝晩の冷えで増えるぎっくり腰 ― 季節の変わり目に注意したい腰のトラブル ―
- 2025年8月31日
- 医療コラム
こんにちは、うえの整形外科クリニックです。
9月に入り、日中はまだ暑さが残る一方で、朝晩はぐっと涼しくなってきました。
この気温差が、実は「ぎっくり腰(急性腰痛)」を引き起こしやすくする原因のひとつです。
なぜ季節の変わり目にぎっくり腰が多いのか
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冷えによる筋肉のこわばり
気温が下がると筋肉や靱帯が硬くなり、普段通りの動作でも急に負担がかかります。 -
寝起きの不意な動作
布団から急に起き上がったり、冷えた状態で物を持ち上げたりするとリスクが高まります。 -
夏の疲れの蓄積
冷房や寝不足などで弱っていた体に、気温差が加わることで発症しやすくなります。
予防のためのポイント
起き上がる前のストレッチ
朝は筋肉が固まりやすい時間帯です。
布団の中で腰を軽くひねったり、膝を抱えて伸ばしたりしてから起き上がるようにしましょう。
冷え対策
薄手の腹巻きや腰を温めるインナーを活用して、冷気から腰を守りましょう。
特に朝晩は油断せず、体を冷やさない工夫が大切です。
急な動作を避ける
重い荷物を持つときや中腰になるときは、ゆっくり腰を落として動作しましょう。
「急にひねる」「勢いよく起き上がる」はぎっくり腰の大きな原因になります。
もしぎっくり腰になってしまったら
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無理に動かさず、まずは安静にする
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強い痛みの初期は冷やす、その後は温めて血流を促す
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早めに医療機関を受診し、正しい診断と治療を受ける
自己流で我慢すると慢性腰痛につながることもあります。早めの相談が安心です。
最後に
季節の変わり目は体調を崩しやすい時期ですが、ちょっとした工夫で腰のトラブルは予防できます。
「朝晩の冷え」と「急な動作」に気をつけて、この秋も元気に過ごしましょう。
私たちうえの整形外科クリニックも、みなさんの腰の健康をしっかりサポートいたします。