成長期のひざの痛み、もしかしてオスグッド病?【前編】 ― 部活キッズに急増中!夏明けに多い“ひざの違和感” ―
- 2025年8月7日
- 医療コラム
こんにちは、うえの整形外科クリニックです。
夏休みの部活動やスポーツ合宿が終わると、ひざの痛みを訴える中学生が増えてきます。
特に多いのが「膝のお皿の下あたりが痛む」「押すとゴリゴリして痛い」「しゃがむと違和感がある」といった症状。
その正体、実は『オスグッド病』かもしれません。
👦 オスグッド病ってなに?
– 正式には「オスグッド・シュラッター病」と呼ばれます
– 成長期の子ども(10〜15歳)に多く、特に活発な男子に多い傾向があります
– 膝の下の骨(脛骨粗面)が徐々に出っ張ってきて、運動時や押した時に痛みが出ます
📌 なぜ起きるの?
– 太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)は、膝のお皿を通じて脛骨に付着しています
– 激しい運動やジャンプ・ダッシュを繰り返すことで、筋肉が骨を引っ張り、成長軟骨部分が炎症を起こします
– 成長期は骨が柔らかく、まだ完全に固まっていないため、負荷に弱いのです
⚽ 特に注意したいスポーツ:
– サッカー/バスケットボール/バレーボール/野球/陸上競技
…など、ジャンプ・ストップ動作・蹴る動作が多い競技では特に発症リスクが高くなります
📋 症状チェック!
– 膝のお皿の下を押すと痛い・腫れている
– 膝を曲げたりしゃがんだりすると痛む
– 階段やジャンプ動作で痛む
これらに当てはまる場合は、早めの診察をおすすめします
後編では、オスグッド病の治療・セルフケア・予防法について詳しくご紹介します!