寒さで悪化しやすい「手足のしびれ」— 原因と改善ポイント
- 2025年11月23日
- 医療コラム
秋から冬にかけて、
「手がしびれる」「足先が冷たくて感覚が鈍い」
といった症状を訴える方が増えてきます。
寒さによる血流低下はもちろん、整形外科的な疾患が隠れている場合もあります。
今回は、しびれが起こる原因とセルフケアの方法 について解説します。
手足のしびれが増える理由
冬は気温が低下し、体の末端部分の血流が悪くなりがちです。
血流が低下すると神経が十分に働かなくなり、しびれを感じやすくなります。
しかし、それだけではありません。
以下のような整形外科的な病気が原因となることもあります。
しびれを起こしやすい整形外科疾患
① 頸椎症(けいついしょう)
首の骨の変形により神経が圧迫され、
・指先のしびれ
・腕のだるさ
・握力低下
などが起こります。
② 手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)
手首の神経が圧迫される病気で、
・親指〜薬指のしびれ
・夜中に手がしびれて目が覚める
といった症状が特徴です。
③ 肘部管症候群(ちゅうぶかんしょうこうぐん)
肘の内側で神経が圧迫され、小指側のしびれを感じます。
④ 糖尿病性の末梢神経障害
生活習慣病の影響で神経がダメージを受ける症状です。
自宅でできる改善ポイント
① とにかく“温める”ことが大事
カイロ、手袋、レッグウォーマーなどで保温を。
② 姿勢を見直す
長時間のスマホ・デスクワークは首〜肩を圧迫します。
1時間に1回は軽く肩を回しましょう。
③ やさしいストレッチ
無理のない範囲で、手首・指先・肩回りを動かすだけでも血流アップ。
早めに受診すべきサイン
✔ 力が入りにくい
✔ 手の動きがぎこちない
✔ しびれが数週間続く
✔ 夜間痛が強い
こういった場合は、単なる冷えではなく神経圧迫の可能性があります。
気になるしびれがあれば、お早めにご相談ください。