湿布と違うジクトルテープ、みなさんご存知ですか?
- 2025年9月12日
- 医療コラム
こんにちは、うえの整形外科クリニックです。
先日、久光製薬さんによる「ジクトルテープ」についての勉強会 を開催しました。
スタッフ一同、実際の使用感や効果、安全性についてあらためて学ぶことができ、とても有意義な時間になりました。
ジクトルテープとは?
ジクトルテープは、痛みや炎症をやわらげる貼り薬(外用鎮痛消炎薬)です。
主成分は「ジクロフェナクナトリウム」という成分で、関節や筋肉の痛み・腫れ・炎症をおさえる働きがあります。
シップや湿布と同じように皮膚から有効成分が浸透し、局所に直接作用するため、胃への負担が少ないのも特徴です。
通常の湿布と違う特徴
ジクトルテープは、成分がゆっくり持続的に放出されるため、長時間にわたり効果が続くのが特徴です。
そのため、夜間に痛みが出やすい「夜間痛」にも対応しやすいと言われています。
寝ている間も効果が続くので、朝の起きはじめの痛みが和らぐという声もあります。
実は「患部以外」に貼っても効果がある?
ジクトルテープには、中枢(脳や脊髄)に作用して痛みの感じ方を和らげる効果もあります。
そのため、痛みのある場所に直接貼らなくても、離れた場所に貼って痛みが軽減することがあります。
勉強会では、「上腕(肩に近い二の腕の外側)」に貼る方法が紹介され、
貼りやすく皮膚トラブルも起きにくいため、おすすめの貼付部位として紹介されました。
どんなときに使うの?
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肩や腰、膝などの慢性的な痛み
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スポーツや日常動作で起きた軽い捻挫・打撲・筋肉痛
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関節炎や腱鞘炎 などの炎症
など、幅広い症状に対して使用されます。
使用時の注意点
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同じ場所に長時間貼り続けない(皮膚トラブル予防)
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貼る場所の汗や水分をふき取ってから使用
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**光過敏反応(紫外線による皮膚の赤みなど)**を防ぐため、貼った場所は日光に当てないようにする
まとめ
今回の勉強会では、ジクトルテープの長時間作用による夜間痛への効果や、患部以外(上腕)への貼付など、
患者さんにとって役立つ情報をスタッフ全員で再確認しました。
今後も、患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、スタッフ一同知識をアップデートしていきます!