冬に向けて、転倒予防を”今”から始める理由
- 2026年11月1日
- 医療コラム
本格的な寒さを迎える前のこの時期こそ、転倒予防に取り組むタイミングです。冬に入ってからでは遅い理由があります。
冬は転倒リスクが一気に高まる
寒くなると筋肉がこわばり、とっさの動きに対応しにくくなります。さらに厚着で動きが制限される、日が短く足元が見えにくい、寒さで外出が減り活動量が落ちる——これらが重なることで、転倒の危険は夏場より確実に高まります。
筋力は”落ちてから”では戻りにくい
冬にこもりがちになって筋力が落ちてから運動を始めても、回復には落ちた時間の何倍もかかります。特に高齢の方では、数週間動かないだけで目に見えて歩行が不安定になることがあります。だからこそ、まだ動きやすい今のうちに「維持できる習慣」を作っておくことが有効です。
転んだ時に”折れるかどうか”は骨で決まる
同じように転んでも、骨折する人としない人がいます。その差を分けるのが骨の強さです。骨粗鬆症は自覚症状がないまま進行するのが厄介なところで、骨折して初めて気づくケースが大半です。転ばない体づくりと並行して、自分の骨の状態を知っておくことが備えになります。
今日から始められること
① 椅子からの立ち座りを1日10回 特別な器具は不要です。テレビを見ながらでも続けられる習慣を作りましょう。
② 室内の足元を点検する 転倒の多くは家の中で起こります。暗い廊下、段差、コード類を今のうちに整理しておきましょう。
③ 外出の機会を意識して作る 寒くなる前に、歩く習慣を生活に組み込んでおくと冬も続けやすくなります。
冬を迎える前に、一度確認を
当院では骨密度の測定を行っており、リハビリスタッフによる歩行やバランスの評価にも対応しています。「最近ふらつく」「歩くのが遅くなった」と感じている方、ご家族にそうした変化を感じている方は、寒さが本格化する前の今の時期にご相談ください。