「変形性股関節症と診断されたけど…やっぱり手術しないといけないの?」
- 2026年4月12日
- 医療コラム
そんな不安を抱えて来院される方は、少なくありません。
結論からお伝えすると、すべての方が手術を必要とするわけではありません。
症状や進行度によっては、手術をせずに生活の質を保てるケースもあります。
今回は、変形性股関節症の「手術以外の選択肢」についてお伝えします。
① 運動療法(筋力トレーニング・ストレッチ)
股関節まわりの筋肉を鍛えることで、関節への負担を分散させることができます。
特にお尻まわりの筋力(中臀筋・大臀筋)を維持・向上させることが、痛みの軽減につながることがあります。
ただし、やみくもに動かせばいいわけではなく、適切な方法で行うことが大切です。
痛みを我慢しながらの運動は逆効果になることもあるため、専門家の指導のもとで進めましょう。
② 生活動作の見直し
日常の何気ない動きが、股関節に余計な負担をかけていることがあります。
- 椅子からの立ち上がり方
- 階段の上り下りの仕方
- 長時間同じ姿勢でいること
こうした動作を少し工夫するだけで、痛みが出にくくなることがあります。
③ 装具・インソール
足底板(インソール)や装具を使って、関節への負担のかかり方を変えることも有効な手段の一つです。
靴の中に入れるだけで日常生活に取り入れやすく、体への負担も少ない方法です。
④ 薬物療法
痛みが強い時期には、炎症を抑える薬(消炎鎮痛薬)や関節内注射(ヒアルロン酸など)が使われることがあります。
痛みをコントロールしながら、日常生活や運動療法を続けることができるため、他の治療と組み合わせて使われることが多いです。
「進行を遅らせる」という考え方
変形性股関節症は、一度変形した軟骨が元に戻ることはありません。
ただ、「進行を遅らせること」「今の生活の質を守ること」は十分に目指せます。
大切なのは、症状が軽いうちから対策を始めること。
「まだ我慢できる」と放置していると、日常生活への支障が大きくなってから対応することになります。
まとめ
変形性股関節症の治療には、手術以外にも
- 運動療法
- 生活動作の見直し
- 装具・インソール
- 薬物療法
といった選択肢があります。
「手術しかないのかな…」と思う前に、まず一度ご相談ください。
あなたの状態に合った方法を一緒に考えます。