敬老の日に寄せて 転ばぬ先の杖!今日からできる転倒予防
- 2025年9月14日
- 医療コラム
こんにちは、うえの整形外科クリニックです。
9月の第3月曜日は「敬老の日」。大切なご家族や地域の方々の健康を思う機会でもあります。
整形外科において高齢者の大きなリスクのひとつが「転倒」です。転んでしまうと、骨折や寝たきりにつながり、生活の質が大きく下がってしまうことがあります。そこで今回は、今日からできる転倒予防の工夫 をご紹介します。
家の中で気をつけたいこと
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段差や敷物に注意
小さな段差やめくれたカーペットはつまずきの原因になります。 -
明るさの確保
夜間のトイレや廊下には足元灯を。暗い場所を避ける工夫を。 -
手すりの設置
玄関や階段、浴室など不安定になりやすい場所には手すりがあると安心です。
体を鍛えて転倒予防
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ふくらはぎの筋力アップ(かかと上げ)
椅子の背もたれにつかまり、かかとをゆっくり上げ下げ。10回×2セット。 -
バランス力を養う(片足立ち)
安全のため壁や机につかまりながら、片足を5〜10秒上げてみましょう。 -
太ももの筋力強化(椅子からの立ち上がり)
椅子に腰かけ、腕を使わずに立ち上がる練習。5回から始めてOK。
痛みがあるときは無理をしない
膝や腰に痛みがあると、外出や運動を控えてしまい、筋力低下が進みやすくなります。
「痛みをがまんして動く」必要はありません。リハビリや装具、薬などで痛みを和らげながら、安全に体を動かすことが大切です。
まとめ
敬老の日は、ご家族みんなで健康について話し合う良い機会です。
「転ばぬ先の杖」という言葉の通り、ちょっとした工夫と運動の積み重ねが、これからの生活を支えます。
私たちクリニックも、皆さんが安心して元気に毎日を過ごせるようサポートしてまいります。