院内勉強会報告:痛風治療薬「ユリス」について学びました ― 痛風治療は“我慢しない時代”へ ―
- 2025年8月7日
- 医療コラム
今回は、院内で実施した勉強会の内容を少しだけご紹介します。
テーマは『痛風治療薬:ユリス(一般名:ドチヌラド)』についてです。
🍺 痛風とは?
– 尿酸が体内にたまり、関節に結晶として沈着して炎症を起こす疾患です
– 代表的な症状は、足の親指のつけ根が突然腫れて激しく痛む「痛風発作」
– 食生活の欧米化やストレス、脱水なども誘因とされ、生活習慣病との関連も深い病気です
💊 ユリスってどんな薬?
– 尿酸の“排泄”を促進するタイプの薬です(尿酸排泄促進薬)
– 従来の薬(例:フェブリクなど)が尿酸の“産生を抑える”のに対し、
ユリスは腎臓に働きかけて“尿として出す”ことを助けるお薬です
– 高尿酸血症のタイプ(排泄低下型)によっては、特に効果的とされています
📌 勉強会でのポイント:
– ユリスは副作用の少なさも特徴で、腎機能の低下がある方でも比較的使いやすい
– 毎日1回の内服でOK、服薬継続がしやすい設計
– 尿酸値の目標は 6.0mg/dL 以下!症状がなくても治療継続が重要です
✅ まとめ:
今回の勉強会を通して、痛風治療にも選択肢が広がっていることを改めて学びました。
“発作が起きた時だけ”でなく、“発作を起こさない体づくり”が大切です。
尿酸値が高い方や痛風でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。